自分の音色を活かして表現力を磨く!

吹奏楽をやっていると、

「パートでもっと音色を合わせて!」
「もっと○○な音色で!」


などというように、「音色」に関する指摘を受けることも多いかと思います。中にはセクション全員が同じメーカーの同じ機種を使うようにして、音色の統一をはかっているバンドもあると聞きます。それくらい音色が全体のイメージを決めるところもあるのでしょうし、聴き手に与える印象は大きいのだと思います。


もちろん、曲のイメージに合った音色を意識することは大切だと思いますし、バンド全体としての響きをつくるために一人ひとりの音色の方向性を合わせようとすることは必要なことだとも思います。また「こんな音色で吹きたい」というイメージを持って練習することも大事ですし、音色にこだわって追求していくのも素敵なことだと思います。

しかし一方で、必ずしも全員がまったく同じ音色でなくてはならないということもないと思います。



先日、高校のラッパの大先輩とお会いする機会がありました。高校生の頃から、その先輩が吹いていると明るい音がスカーンと突き抜けてくる感じで、大学以降はいろいろなバンドでリードトランぺッターをされていた方です。自分はどちらかというと暗くて柔らかい音だと言われることが多く、トラペットが抜けて聴こえてきてほしいところでも柔らかく吹いてしまうことが多く、それが悩みだったこともありました。


「お互い違うタイプのラッパ吹きだよね」という話していた時のことです。


先輩 「俺はどう吹いても音が明るくて抜け過ぎるから、周りに溶け込む音は羨ましかったな」

私 「私は音が暗くていくら吹いても聴こえないと言われて、先輩みたいに抜ける音が羨ましかったです」

先輩 「でも結局自分の音を活かしてやれればいいんだよね」

 「ですよね」


改めて先輩とお話をしてみたら、お互いにないものねだりをしていたところがあったのだなと少しびっくりしました。でもお互いに自分の好みや特性を分かって、それを活かせるようなジャンルにそれぞれ進んでいったのかもしれないなと思いました。


楽器の音色は声と同じで、それぞれ生まれ持ったものだと思います。もちろん、それをさらに磨いていくことも大切ですし、いろいろな表現ができるように研究していくことも大事だと思います。

ただ、「自分の音色はよくない、ダメだ」という気持ちが大きくなりすぎて、音を出すことが怖くなってしまったり、音楽をやることが辛くなってしまうようなことがあるのはもったいないことです。

声楽家が場面に応じてニュアンスを変えて歌うことはあっても、声そのものが別のものに変化することはありません。楽器でも同じで、無い物ねだりするより、自分の音を好きになってあげて、それを活かして演奏できたらいいと思います。自分の持っている音でも、たくさんの表現の方法があると思いますし、音色だけにとらわれて殻にこもってしまうくらいなら、どう表現することでイメージした音楽を実現していけるかを考えて練習していけたらいいように思います。


自分が思っているよりも自分には隠された力があるものです。自分ではダメだと思っていても、他から見たら認めてもらっていることはたくさんあるし、自分なりに成長できていることもたくさんあると思います。諦めないで自分のやれることを少しずつやっていけたら、きっと自分に自信を持てる気もします。

誰かに言われたことを気にするよりも、自分で頑張ってみたことに少しでも結果が伴うことがあるのなら、自信をもってもいいのかなと思います。他と比べるのではなく、ただ自分が少しでも前に進めたらよしとしてみる。そうした積み重ねが結果として全体の成長を促してくれるような気がします。


自分の音色のことも、自分自身のことも否定せず、良いところを活かしながら音楽を楽しんでいけるといいなと思います。



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